建築現場から・Vol.10-

仕事に込める自らの体験『家を持つ喜び』。
-アーキテクノ1級技能士 三浦 武喜

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三浦武喜職長(棟梁)
桧山郡上ノ国町出身/アーキテクチュアカレッジ3期生
卒業後、2年間の修業を経て、25歳で職長に。「お客さまあっての現場であり、会社であり、職人である」という言葉を肝に銘じている。

大工職人が担当する木工事は、施工責任者である職長(棟梁)が指揮を執り、職人たちが作業を分担して進められます。サラリーマンの世界でいえば、上司と部下とい
う関係にあるといえるでしょう。でも「職人は一人ひとりが自立した存在。現場に入れば職人はすべて対等」というのが、三浦武喜職長(35)の信条です。

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ですから三浦職長は、作業途中の職人に声をかけたり技術指導したりすることはあえてしません。職人たるもの、作業工程を頭に叩き込んで、指示がなくとも自覚を持って作業を次々と進めていってほしいと思っているから。それは職人同士が互いを尊重し、サポートし合うということでもあります。

4月下旬に木工事が始まったこちらの現場。1階には既に間仕切りが施され、間取りが大体分かる状態になりました。三浦職長は2階の間仕切り作業を終えた室本勝久技能士(24)に、「終わったのか」とひと声かけると、自身は石こうボードを壁に張り付ける作業へ。集塵丸ノコで所定の大きさにカットしたボードを、床と天井見切の間にはめ込み、素早い釘打ちで固定していきます。

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1枚のボードを固定するのに打つ釘の数は50数本。1階の壁全面にボードを張り終えるまでには相当な数の釘が必要です。現場にはただ、金槌を打つ音だけが響き渡ります。

工具をふるう手に込められているのは、ただひたすらお客さまに喜んでいただきたいという思い。それは4年前、自身の手でマイホームを施工してからより一層、強くなったといいます。「自分の家は城と同じ。お客さまは一国一城の主になるのですから」。家を持つ喜びを味わったからこそ、職人としてできる限りの仕事をしたいと切に思うようになりました。

こちらのお宅が完成して、お引き渡しするのは6月末の予定。お客さまに喜んでいただける日まで、あともう少しです。

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この現場は14期生の室本勝久技能士(左)と2人で担当。

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職人手製の資料入れ。各施工現場にはこの春からお持ち帰り自由の家づくりの資料を置いてある。

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このブログ記事について

このページは、アーキテクノが2010年7月16日 10:21に書いたブログ記事です。

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