建築現場から・Vol.07-

「『大工の自覚』は、やってみせることから。」
―アーキテクノ指導員テクニカルマイスター 根市 昭彦

img001.jpg
根市昭彦指導員(親方)
北海道留萌市出身
職業訓練校を経て羽幌の工務店に就職。平成2年土屋ホーム入社、アーキテクノへ。10年ほど前から指導員として後進の指導に当たる。「仕事は見て覚えろ」という職人らしい指導だが、目配り・気配りの人でもある。

職人の世界は徹底した実践主義。知識が豊富でも、仕事ができなければ一人前とはいえません。だからこそ後進への技術伝達には「見て覚えよ。技術を盗め」ということがよく言われるのでしょう。

今回ご紹介する根市昭彦指導員(45)も、そんな昔かたぎの親方。10年ほど前からアーキテクチュアカレッジ卒業生を一人前に育てる指導員となりましたが、とにかく「現場でやってみせて、やらせてみて、さらに一緒にやってみる」ということに徹底してます。

今年の夏は7月上旬から、札幌市中央区の現場を担当。施工の指揮を執りながら、アーキテクチュアカレッジの15期から18期卒業生、20代の5人を預かって指導しています。作業は順調に進み、この日は下地材の上に床材を貼り付ける仕上げの段階へ。手本を見せる師匠に続いて、工具を手に黙々と仕事をする弟子の姿。ピンと張りつめた空気が走ります。

「仕事は見て覚えろ」というメッセージは、大工の卵たちにしっかり伝わっています。ある若者は、ミスをしたときに厳しい叱責はなかったものの、それだけ工程が遅れたことから、施工に携わる者の責任を痛感したといいます。さらに、指導員が「大工の目」をもって現場に臨んでいるということも学んだと。その「大工の目」とは、自分の仕事に集中していないから、全体と細部に絶えず気を配っている姿です。

いつも見守ってくれている父親のような存在と感じている若者もいます。「自分の性格を分かった上で指導してくれている」と。それぞれの個性を尊重していることが弟子たちにも伝わっているのです。
多くを語らなくても、「お客さまが一生涯にわたって住まう大切な家をつくるのだという、大工の自覚を持ってもらいたい」と、根市指導員は言います。

40歳過ぎてから大工に転身した父親の姿を見て、同じ道へ。いま、その背中を見て育った弟子たちが、「大工の自覚」を胸に、己の道を歩み始めています。

img002.jpg
キッチンの床下収納庫の蓋の寸法を調整する。収納庫のメジにピッタリ収めるため慎重に作業を進める。

img003.jpg

img004.jpg
言葉少なく厳しい指導者の一面。父親のような存在に見える時もある。

img005.jpg
専用クギをタッカーで打ちつけて、玄関ホールに床材を貼り付ける。

img006.jpg
右から池田悠人、田野耕輔、小泉孝宏、根市昭彦指導員、成田宏明、上川聖也。

このブログは、株式会社アーキテクノが運営しております。
http://www.archtechno.jp/

このブログ記事について

このページは、アーキテクノが2009年11月14日 10:22に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「建築現場から・Vol.06-」です。

次のブログ記事は「建築現場から・Vol.08-」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。