建築現場から・Vol.04-

「教える立場でも謙虚な向上心忘れず。」
-アーキテクノ一級技能士 新屋 蘭邦

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新屋蘭邦職長(棟梁)北海道芦別市出身
土屋アーキテクチュアカレッジの1期生で、24歳で職長に。18年にわたって土屋ホームの家の施工に携わる。

札幌市内で初雪が降った11月初旬。寒さが一層厳しさを増すこの時期、建築現場では、職長(棟梁)が空模様を睨みながら、作業の段取りを組む毎日が続きます。ここ札幌市北区の現場でも、土間コンクリートの乾き具合を見定めて、次の工程に移るタイミングをはかる新屋蘭邦職長(36)の姿が。湿り気を帯びたコンクリートに床材を支える鋼製束を取り付けると固定用ボンド剥離してしまうため、慎重な判断が問われます。

コンクリートが乾く間、作業は2階バルコニーの床下地工事へ。耐火ボードを防塵丸ノコで切り分ける新屋職長と、それを釘打ち用エアガンで床に固定する相馬輝昭技能士(31)。黙々と作業を進める2人の職人の間に、ピンと張りつめた空気が流れます。

新屋職長は平成3年に開校した土屋アーキテクチュアカレッジの1期生。大工職人の父親の背中を見て育ち、同じ道へ。現場に出て以来、技能士歴は18年。その間、進化し続ける土屋ホームの住宅に合わせて、新技術習得には常に柔軟に対応してきました。特に10年前、外断熱工法へ転換した当初は、作業工程はもとより、使用する工具も変わったため、改めて技術習得に努める毎日だったとか。

「技術向上には、常に自分の仕事を確認し、心のあり様を見つめ直すことが大切」と語る新屋職長には、カレッジ時代に学んだ忘れられない言葉が。「頭で考え、心で感じ、体で覚える」。職人にはバランス感覚が大切-その時は漠然と理解していたこの言葉の深さを実感したのは、もっと後になってからのことだといいます。

後進の技能士を教える立場にありますが、「若い人たちからも技術面で学ぶことは多い」とも。こうした謙虚な姿勢と向上心が、日々の着実な仕事ぶりに結び付いているのでしょう。
こちらの木工事が完了するのは11月下旬、北国の冬もいよいよ本番を迎えるころです。

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若い人から学ぶことは多い―新屋はいつもその謙虚な姿勢を崩さない。

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この日最初の作業は2階バルコニーの下地ボード貼り、寸法を計りながら防塵丸ノコでボードを切り分ける。

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年齢差はあっても現場ではお互いがパートナー。

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防水工事の下地となる耐火ボードをバルコニーに施工する、ボードが釘打ち用のエアガンで手早く固定されていく。

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新屋職長と、一昨年4月からチームを組んでいる相馬技能士(右)。2人とも寡黙な中に情熱を秘めた職人だ。

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このページは、アーキテクノが2009年8月 4日 14:07に書いたブログ記事です。

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